メンタルトレーニングとは?
メンタルトレーニングとは心・技・体からなるスポーツの心の部分を指し、さまざまな方法で鍛えていくことである。つまりピークパフォ−マンス(最高の成績)を演じるために、意思、意欲、自信など精神的な要素を強靭にし、いいプレーを生み出す精神状態でいるためのトレーニングである。
しかしメンタルトレーニングは有効性を示すものだが、実際にはメンタルの成長というのは実感しにくい。例をあげて説明すると、たとえば目の前に15センチくらいの太い線を引いたとする。その線からはみ出さないように歩くことはたやすいことであろう。しかしそれが高さ5メートルの平均台の上でやったらどうだろうか、果たして簡単と即答できるであろうか?多くの人は首を傾けるかもしれない。5mの高さのせいでもし踏み外したらどうしよう。痛いだろうな、ヘタをするとケガをするかもしれない・・・とよけいなことを考えてしまう。その雑念が単に歩くという動作を狂わせる。これをスポーツに代入してみる。以前高校野球でこんな場面があった。1点差のリードで迎えた9回裏の守りツーアウト満塁2−3から投げた1球はショート正面のゴロ。守備側にとってはたやすいゴロであった。ところがイージーバウンドであったボールはすばやく正面に入ったショートの差し出したグラブの下を抜けて、考えられないような結末のサヨナラ、大きな大きなトンネルだった。おそらく練習なら100球のうち100球はとれていたようなゴロである。それが起こることのないことが起こってしまう。大事な1球が自分のところに飛んできたらどうしよう、うまく処理できるかという不安。さらに甲子園の大観衆という独特のムードもある。そういう要因がショートを「平均台の上」に押し上げた。つまり技術的には100回やっても起きないミスが起きたのはヒトの心に不純物が混じったせいである。2002年のワールドカップ決勝トーナメント一回戦スペインVSアイルランドのPK戦で両チームの選手がことごとくPKを失敗したシーンからも精神的に負けている場面の象徴だった。メンタルトレーニングとはそうした不純物を取り払ための訓練だといっていい。いい結果を得るために心の純度を上げるためのトレーニングである。